トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
トレイルランで、よくあるご質問にお答えします。
・「トレイルランで登りの目線(視線)はどこを向けたらいいですか?」
素晴らしいご質問です。トレイルランでは、目線(視線)が重要となります。
(悪い例)このように背中が丸まり、視線が足元を向いた状態(起動閉塞)。
試しに写真のように、起立して顎を引いた状態で、深呼吸してみてください。
うまく肺に空気を取り込めなかったと思います。気道(空気の通り道)が圧迫し閉塞された状態(起動閉塞)だからです。この姿勢では、登り傾斜や階段が急になればなるほど、息苦しくなってしまいます。特にトレイルランの場合、日ごろのロードランと違い、背中に荷物を背負っていること、足元に木の根や石といった障害物があることから、つい足元に目がいってしまいがちです。
(良い例)姿勢は傾斜に合わせ、前方よりやや上を向いた状態(気道確保)。
「トレイルランの登りでは、気道(空気の通り道)をしっかり確保する」ことを心がけてみてください。イメージとしては、レース中に頭上にいるカメラマンから写真撮影を求められたときに、すぐ笑顔でポーズをキメられるような姿勢が理想です。
管理人:大阪府生まれ。トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。2012年に起業、日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ、マラソン作家。指導歴12年で、初心者にもわかりやすい指導と表現で定評がある。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。2024年10月にAmazon(アマゾン)より電子書籍『極寒!はじめての北極マラソン』を初出版。