【東大式マラソンメソッドの第二弾!】
『「走り」の偏差値を上げるマラソン上達ノート』松本翔・著 Vol.071
マラソン練習をがんばっているのに結果が思うように出ない…。
市民ランナーのなかには、そんな悩みを抱えている方が少なくありません。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
本日ご紹介するのは、東大卒で現在は一般企業に常勤で働くランナー、松本翔さんによる市民ランナー目線でランニングノウハウを解説した最新刊。前著の『東大式マラソン最速メソッド』はよく売れて、人気でした。
参考:『東大式マラソン最速メソッド「考える力」を磨いてサブ4!サブ3達成』松本翔・著
「質の高い練習で記録を更新することと、勉学で学力を伸ばすことはよく似ています」
今回も「練習は朝と夜、どっちにやるのがより効果的?」「ハーフに比べてフルマラソンのタイムが遅すぎると言われます。原因は?」「フルマラソンのレースは、シーズンに何本まで入れていいですか?」ランナーが気いてみたい話が満載です。
以前、『東大合格生のノートはかならず美しい』という本が話題になりました。そのため、私は「東大に合格している人は、皆字が綺麗でノートのまとめ方が上手だ」というイメージがありました。
本書を読んでみて、文章と図解のバランスが取れているうえに、レイアウト的に見やすく、すっと中身が頭に入ってきます(著者がレイアウトしたのかはわかりませんが)。
最近は練習にロング走やマラニックを取り入れるランナーが私のまわりでは増えていますが、本書にある「フォームの崩れは、パフォーマンスの低下に繋がる」を考えて、練習したいものです。
忙しい中で効率よく練習し、結果を出したい方は、ぜひチェックしてみてください。
◆本著より
×自分を追い込んで全力で練習する
○自分にベストな負荷を考えて練習する
レースのみの振り返りでは不十分。レース結果を分析するときには、1か月前、2ヵ月前とさかのぼることも大切です。
私の基本パターンは残業のない水曜と休日の土曜にポイント練習を行い、ほかの日は「つなぎ」として、調整を主目的としたジョグを60分ほど行います。もちろん、これはあくまで一例です。
×同じ目的の練習を続けて行う
○練習の内容は毎回変える
フォームが崩れてしまうと、がんばってもペースは上がらず、自分の身になる質の高い練習にはなりません。
×フォームが崩れても練習をやり切る
○フォームが崩れた時点で練習を終える
練習での成果を上げるためには、イーブンペースか後半をややペースアップして走ることをおすすすめします。
ジョグは体力・筋力の維持といった目的もありますが、アクティブレスト(積極的休養)になるという側面も見逃せません。身体を軽く動かすことによって呼吸循環器系や血流が活発になり、効果的に疲労を回復させることができます。
管理人:大阪府生まれ。トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。2012年に起業、日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ、マラソン作家。指導歴12年で、初心者にもわかりやすい指導と表現で定評がある。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。2024年10月にAmazon(アマゾン)より電子書籍『極寒!はじめての北極マラソン』を初出版。