多くの人が「健康のため」の目的からウォーキングやジョギングを始めています。
適度な運動は身体に良いですが、100キロや100マイルなどの過剰な運動では、どんどん細胞が「酸化」していきます。それが肌の老化(しみやしわ)や疲労につながったり、さまざまな病気を引き起こしたりします。激しすぎる運動は逆に免疫力を下げ、風邪をひいたりしやすくもなります。よくマラソンレース後に風邪をひくランナーが多いのはその影響があります。
最近日本ではウルトラマラソンブームですが、個人的には100キロを超える距離やあまりにもキツいレースは最近は老後の肌や疲労軽減のためにも出場を控えています。
本日の一冊は、「進化系!筋肉男子の栄養学」。著者は管理栄養士で、元は明治製菓株式会社(株式会社明治)に在籍し、スポーツ 栄養ブランド「ザバス」の研究開発からスポーツ選手の栄養支援にまで従事した経歴を持っています。
本書の中で冒頭の「抗酸化力」に関する話も登場します。
「身体を形づくるのはトレーニングではなく、トレーニング後の食事」というのはいつの時代も軽視されがちのように思います。
体内時計と食事(栄養)の密接な関係「時間栄養学」についても記述があり、非常に興味深いです。
分かりやすい説明と解説、重要事項にはマーカーが入っているので、まず初めに線引きされたところを読むだけでも勉強になります。
▼本書より
にんにくは結腸・直腸がんのリスクの低下に「ほぼ確実」の効果があるようです。
赤身・加工肉は結腸・直腸がんのリスクの増加に「確定的」。
トマトジュースに含まれる成分が、肥満マウスの中性脂肪値を下げたという報告。
ヒトにおける有効量はトマトジュース200ml×3回/日
高野豆腐はタンパク質含有量が約50%とかなり高め
植物油から魚油に置き換えて同様に飼育したところ、高脂肪食べによる内蔵脂肪の蓄積とそれに伴うインスリン抵抗性を減弱させる結果に。
EPAは、血小板凝集抑制作用、血中中性脂肪・悪玉コレステロール低下作用、心血管疾患の予防効果
「アスタキサンチン」は最も強力な抗酸化物質
DHA濃度が高い人ほど記憶テストの成績が良かった。
夕食はその前の20時(遅くとも21時)までに終える
「時間差の分食スタイル」のすすめ。早めの時間帯(17時前後)にエネルギー源となる主食系を先に食べておき、帰宅してからは糖質と脂質の少ないおかず、つまり低脂肪の主菜と副菜のみを食べる
うつ症状と特に関係が深いとされる糖質は「砂糖」
「過剰」な糖質が一気に九州され血糖値の「急上昇」が起きると、それに反応してインスリンが大量に分泌され血糖値が急激に下がり、空腹時のレベルよりも低くなることがあります。強い眠気に襲われたり、集中力が低下したりといったことが起こります。
血糖値の上昇下降を繰り返していると、自律神経系を乱し、心にも身体にも様々な症状が現れる
【女子が求めるからだづくり】
管理人:大阪府生まれ。トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。2012年に起業、日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ、マラソン作家。指導歴12年で、初心者にもわかりやすい指導と表現で定評がある。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。2024年10月にAmazon(アマゾン)より電子書籍『極寒!はじめての北極マラソン』を初出版。