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おすすめランニング本

『Trail Blazer: My Life as an Ultra-distance Runner』Ryan Sandes・著 Vol.110

投稿日:2016年11月7日 更新日:

【世界トップアスリートランナーの自伝】
『Trail Blazer: My Life as an Ultra-distance Runner』Ryan Sandes・著 Vol.110
『Trail Blazer: My Life as an Ultra-distance Runner』Ryan Sandes・著 Vol.110

本日の一冊は、史上初めて世界7大陸でウルトラマラソン完走を果たし、7日間で250kmを走破する4大砂漠マラソンその全ステージで優勝した唯一の男、ライアン・サンデス/RyanSandes(RedBull/Salomon) による自伝。

日本語訳では出版されていない本ですので、本日は洋書でご紹介します。

1982年、南アフリカ・ケープタウン生まれ。モデルのようなルックス、奥さんはモデル。世界に10人しかいないレッドブル契約ランナーの1人で、7日間で250kmを走破する4大砂漠マラソンそのすべてのステージで優勝した男の生い立ちから現在まで。

クリケットから水泳、サーフィン、マウンテンバイクまでこなすスポーツ万能。2008年にゴビ砂漠とサハラ砂漠マラソンで優勝、2010年にチリのアタカマ砂漠、 2008年から2012年の間で一躍トップランナーの仲間入りを果たす。

ランナーの自伝の中でも面白かった!

本書を読み進めていくと父親がランナーで幼少期から影響を受けていた、成功にはコーチの存在、素直さ、勤勉さ、プラス志向…アスリートとして成功する素材が99%備わっており、砂漠マラソンレースには勝つべくして勝ったということがよくわかりました。

特に「父親がマラソンサブ3を達成していないから僕が達成しよう」というエピソードからは負けん気の強さがうかがえますし、「サブ3達成のためにすぐに地元の練習会に参加」「砂漠マラソン出場にあたり専属のコーチを雇った」「コーチが「レースに向けたトレーニングの期間が身近すぎる。来年に延期した方がいい」と話したときに僕はすぐに従った」というエピソードからはライアンの素直さと勤勉さがうかがえます。

専属のコーチを雇うこともそうですが、砂漠マラソン出場には時間にお金、1レース出場するのにエントリー代に往復渡航費と宿泊費を含めれば約60万円から約80万円もしますが、ぱっと思いついてできる…元々は一体どんな仕事をしていたのかが本書で述べられていないのはちょっと残念です。仕事を辞めてまで不安定なプロのランナーとして独立した決断にも驚かされます。アスリート契約だけで生計を立てているその年収や暮らしぶりも気になるところです。

さまざまなアスリートの自伝を読みますが、活躍の影には必ず専属のコーチがいること、我流ではなく専門家のアドバイスを仰いでトレーニングをしていることがわかります。

世界トップランナーの生い立ちから現在までを知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

▼本書より

ライアンの父親は56kmのトゥ・オーシャンマラソンなども完走した南アフリカのベテランウルトラマラソンランナーで、幼いころからその父の影響を受けて育った。

初フルマラソンは3時間28分45秒で完走。次は「サブ3を達成する」と決め、2007年に再挑戦し3時間8分でゴールした。その2、3ヶ月後に再び挑戦し3時間1分で完走。このころからトレイルランのレースにもチャレンジを始め、上位成績を収めていくようになる。

2007年10月に7日間で6ステージ250kmを走破する「ゴビ砂漠マラソン」にエントリーした。開催日は2008年6月だ。それに向けてまず取り組んだことはコーチを雇うこと、イアン・ワデル/IanWaddellと共にトレーニングを始めた。

私は父親が成し遂げられなかったマラソンサブ3達成を真剣に考え始めた。サブ3という目標は設けたもののどのように達成したらよいのかわからなかった。そこで私は地元のランニングクラブ「Hout Bay Harriers」の練習会に参加することにした。

レース後のビールは、ウルトラランニングレース後を象徴する場面で、私は好きだ。

イアンコーチはこうアドバイスした。「砂漠マラソンレースまで3ヶ月しかない。こんな短期間では十分なトレーニングメニューを組めない。レースに出場すれば君はケガをするだろう。少しの間走れなくなるかもしれない。来年に先延ばしした方がよい。君は強くなる。適切なトレーニングをしよう。」コーチの言うことは正しいと思ったので、延期することにした。幸運にも主催者は私のエントリーを翌年に持ち越してくれることをokしてくれた。

1度に3時間、4時間走ったり、時には5時間走ることもあった。特に辛かったのはゴビ砂漠に向けた対策として10kgもの荷物を背負い、2枚から3枚のジャケットを着て厚着をした上でランニングを続けたことだった。砂漠マラソンは自給自足でレース中の食べ物や衣類をすべて自分で背負わなければならないから、その対策としてだった。

朝に1時間、夜に1時間から90分走り、週に2日間は必ず休足日を設けた。足づくりのためにケープタウンのノールドホーク・ビーチ/Noordhoek Beachの浜辺を何度も走った。

【世界トップアスリートランナーの自伝】
『Trail Blazer: My Life as an Ultra-distance Runner』Ryan Sandes・著 Vol.110







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【名前】安藤 大(あんどう ひろし)HIROSHI ANDO
【通称】キャプテン、赤い彗星
【経歴】プロ・ランニングコーチ

トレイルランニング歴は15年以上、コーチ指導歴は13年以上、初心者にも「わかりやすい」と指導には高評価がある。

「体育の成績は2、走るのは苦手」だった人がランニングコーチに。

自身も現役のランナーでこれまでに「百戦錬磨」100戦以上、海外28か国30地域でレースに出場し、トレイルランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現中。

2012年から「はじめてのトレイルラン」教室を開講し1万人以上が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓発活動を行い、グループランの楽しさを伝えている。

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