「トレイルで荷物を拾おうと中腰になったら、腰に急な痛みを覚えた。」急性腰痛症。俗にいう、ぎっくり腰。日ごろデスクワークの多い方や固定姿勢を強いられる専門医の方、猫背の方に生じやすいです。
特にトレイルランの場合、日ごろロードを走るときには背負わない重い荷物を背負って走ります。腰への負担も大きいです。ランニング時の姿勢が大きく影響します。
リュックを背中ではなく、腰で背負っていることも原因の一つに考えられます。登山用リュックは登山用で走るためには作られておらず、腰でしっかりと背負うようになっています。登山用リュックをトレイルランに代用している方は要注意です。
最近定番になりつつある、はじめから背中で背負うようになっているベストタイプ(衣服のように着るタイプ)よりも、リュックタイプの方にこうした悩みが多いと感じます。
荷物を詰めこみすぎの方は、特に姿勢には要注意です。かくいう僕も日ごろ姿勢には気をつけていますが、一年毎週末山へ行き、救急用品や練習用器具、時にガスバーナーなども背負って走りますので、腰に負担を感じることもあります。
予防の一つとして、正しくリュックを背負いましょう。どちらかと言えば、これは「知識」の問題ではなく、日ごろの「意識」の問題でになります。

管理人:安藤大(あんどう ひろし)大阪府出身。プロ・ランニングコーチ。2012年から「はじめてのトレイルラン教室」を開講、21都道府県で1万人以上が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓発活動に注力し、グループで走る楽しさを伝えている。
15年で参加をした大会は「28か国、28都道府県」で100を超え、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現中。
2024年10月に『極寒!はじめての北極マラソン』を初出版。Amazon2部門1位&ベストセラーに。