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ランニングの胃腸トラブル対策『RUN+TRAIL(ラン・プラス・トレイル)2016年6月号』Vol.82

【ランニングの胃腸トラブル対策】
『RUN+TRAIL(ラン・プラス・トレイル)2016年6月号』Vol.82
『RUN+TRAIL(ラン・プラス・トレイル)2016年6月号』Vol.82

本日は『RUN+TRAIL(ラン・プラス・トレイル)』最新刊です。2012年3月から刊行されているトレイルランニングの専門誌です。

巻頭特集は100マイルレース開催を目指した九州初の100キロトレイルランレース「ASO ROUND TRAIL」。そして、ロングレーサーであれば経験のある方も多い「胃腸トラブル」。胃腸トラブルの原因はいったい何なのか?を深く考察しています。ほか「正しいフォームとは?」「階段式トレーニングの方法」など。

私はマラソンからトレイル、さまざまなレースを完走しその中には100キロ、100マイルレースも含まれますが、一度も胃腸トラブルを経験しことはありません。「胃腸が強いのでしょう?」と言われますが、トラブルなしに不思議はなし。気を配っていることが多くあり、一つをご紹介します。

「摂取量、カロリー」を気にする人はいますが、摂取の「タイミング」まで注意している人は、少ないように思います。日ごろの食事のリズムがレースにもたらす影響は想像以上に大きいです。たとえば、日ごろ朝食抜きの人がレース当日だけたっぷり朝食を食べたり。日ごろ20時に夕食を食べる人がレース当日はその時間帯に何も口にしなかったり。胃液は日ごろの食事時間に分泌されますので、こうした行動は少なくとも胃腸への大きな負担となります。

「レース中何も食べ物を口にしていないのに」それを胃に負担をかけないことだと思われている方もいますが、口にしないことも胃腸への負担をもたらします。

日ごろから自分に合った補給食を探し、実際にトレイルランの中でテストをしておくこと。

レース中は「何を食べるか」以上に「何を食べないか」も重要です。

前日にステーキ、トンカツなどの肉食は胃への負担となるので避けましょう。

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水を飲んで、すぐに滝汗のように出ていってしまう場合は塩分が足りません。

走っていると手がむくむ、そんなときは塩分不足の可能性大です。

固形か水分かで言えば、水分としてエネルギー摂取をしたほうが内蔵には負担が少ない。

いま食べているものが、いつ自分の身体を動かしてくれるのかを知っておくべきなのです。

宇宙飛行士が宇宙空間に滞在する前と滞在した後の筋肉量を測定した研究では、速筋の筋肉量はそれほど変化しなかったが、遅筋は低下が著しく、部位によっては数十%も細くなったと報告されている。

運動後できる限り早くアミノ酸と糖質を摂取することで、疲労からの回復を早めることができる。

▲ここまで

ランニングフォームレッスン依頼を受けて感じることは、多くのランナーがタイムの伸び悩んだときに「筋トレ」と「ロング走」、この2つに取り組まなければならないと考えていること。問題はもっと別のところにあるかもしれません。本書にはそのヒントがあります。

今後トレイルのロングレースにチャレンジされる方はぜひチェックしておきたい一冊です。

【ランニングの胃腸トラブル対策】
『RUN+TRAIL(ラン・プラス・トレイル)2016年6月号』Vol.82







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