【「何をどう食べるか?」で決まる!】 『なぜあの人は、夜中にラーメンを食べても太らないのか?』道江美貴子・著 Vol.62
こんにちは。トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
いわずもがなですが、体重増加はマラソン、とりわけトレイルランのパフォーマンスに大きな影響があり、ランニングの着地衝撃は 「体重の3倍」ともいわれるぐらいですから、足への負担を考えても、ぜひ誰もが日ごろ意識しておきたいです。
そこで本日ご紹介するのは、国内最大級のダイエットサイト「あすけん」の管理栄養士による健康書。
思わず、タイトル買いしてしまいましたが、内容は1500人の栄養士のノウハウに、60万人2億食の食事データなどにも基づく至極まっとうな内容で、読み応えがあります。
タイトルにもなっている、『なぜあの人は、夜中にラーメンを食べても太らないのか?』は、冒頭で早くも「毎日夜中にラーメンを食べても太らない、という意味ではありません。仕事ができ、自己管理能力があるビジネスパーソンは、そもそも毎日夜中にラーメンを食べたりしません。」と、期待して購入した人に身もふたもない指摘が(笑)
さっそくポイントを見て行きましょう。
▼ここから
デサントが20~59歳の男女を対象に行った調査によると、ランニングを始めた人の67%が、6ヵ月以内に挫折している。
ずぼらな人は、まずは毎日「体重計に乗るだけ」でOK!
朝食は、食べたそのときだけでなく、その日一日の代謝量を左右します。朝のうちに体温をしっかり上げておくと、一日を通して、体温は高めに維持されます。
朝食を食べることは
①代謝を高めて太りにくい体をつくる
②食欲をコントロールしやすい
③集中力を高める
④生活リズムを整える
⑤栄養バランスを整える
朝食と昼食、昼食と夕食の感覚は4~5時間が理想。
1日のうち、できるだけ多くの「色」の野菜を摂る。
アマニ油は、亜麻という植物の種子からとれる油で、動脈硬化を防ぎ、悪玉コレステロールを減らす働きのあるアルファリノレン酸やリノール酸が豊富に含まれています。
ココナッツオイルは、主成分の「中鎖脂肪酸」が、一般的な油に含まれる脂肪酸と比べてエネルギーとして燃えやすいとされています。バターの代用品として使いやすいオイルなので、トーストとの相性が抜群。
「夜遅くに食べると太る」その大きな理由のひとつが「BMALI(ビーマルワン)」という体内時計の調整にかかわるたんぱく質。ビーマルワンは脂肪を蓄積させる働きをもっています。時間帯によって、その量が変動するということ。そのため、ビーマルワンが少ない時間帯は太りにくく、多い時間帯は太りやすくなるのです。
飲み会前の昼食は控えめにしておく。
「2杯目に何を飲むか」が太るかどうかを分ける。
お酒はその製造方法によって「蒸留酒」、「醸造酒」、「混成酒」に分けられ、それぞれ糖質の量が違います。3つの中で最も糖質が少なく、カロリーも低いのが蒸留酒で、その次が醸造酒、最も多いのが混成酒になります。
▲ここまで
「1日3食きちんと食べましょうは、正しい?」「朝食は抜いたほうがいいの?食べたほうがいいの?」といった健康に関する知識から、食べ順ダイエット、レコーディングダイエット、8時間ダイエット、グルテンフリーダイエットなど、一通りのダイエット法についても触れられており、ちょっとした知識の整理にもなります。
フェイスブックなどSNSの普及で、日々どんなものを食べたのか?を写真でアップする人も増えてきました。その食生活習慣を見ていると、「この選手は食事の見直しをすれば、もっとパフォーマンスがアップするのに。」と思うことが多々あります。特に女性の方に感じる場合が多いのですが、やはり相手が女性だと伝えずらい側面もあります。(コーチング依頼者にであれば、ずばりと言えるのですが)
最近ちょっと洒落た居酒屋に行くと、醸造酒や蒸留酒に果物などを漬け込んだ「混成酒」が人気のようでしたが、糖質やカロリー過多にはぜひ気をつけたいところ。
日ごろの体調を整え、目標レースに向けてパフォーマンスを上げたいランナーに、おすすめの一冊です。ぜひ、読んでみてください。
【「何をどう食べるか?」で決まる!】 『なぜあの人は、夜中にラーメンを食べても太らないのか?』道江美貴子・著 Vol.62