【トレイルレースを走り切るコツから、順位を上げるノウハウまで】
『鏑木毅トレイルランニングトレーニングBOOK』鏑木毅・監修
さっそく、紹介されているノウハウをご紹介しましょう。
▼ここより
自分の最高のパフォーマンスを発揮できるようなベストの状態に仕上げられるのは1年に2〜3回です。
もっと積極的にトレイルランの大会に参加したいという場合は、難易度の低いレースに積極的に参加するという選択肢もあります。
レースを選ぶ際には、チェックしたい、おもな項目は次のとおり。
①コースの距離やルート
②コースの高低差
③技術難易度
累積標高差と距離の関係
コースの距離に対して、累積標高差の割合が大きいとレースの難易度は高くなる。
●初級者向け/0~4% ●中級者向け/4~7% ●上級者向け/7%
たとえば30kmのコースで累積標高差が1,500mであれば、1,500m÷30,000m=0.05(5%)になる。
トレイルランニングでは日によって練習の強度を変えることをおすすめします。
腹筋運動で体幹と太ももの前面を強化する。
がれ場では、多少タイムをロスしてもよいので、足場がよいところを選ぶことが大切です。
小岩の上を走る場合は、真上から踏みこみ、足の裏全体で接地するのがポイントです。
▲ここまで
ほかカーブの曲がり方や鎖を利用した登り方、下り方、がれ場の攻略法までトレイルの地形に応じて、詳しいアドバイスがなされています。レース1か月前からの調整方法まで記載されているのは、初めてトレイルレースに挑戦するランナーにとって嬉しい点でしょう。
写真は最新のものではなく、過去の写真も流用しているのか、鏑木さんがカーフタイツを履いていたり、裸足にサンダルで走る珍しい写真も。白黒写真が中心でカラー写真が少ないのは残念です。
基本的なアドバイスは変わらず、新しく追加された内容も盛りだくさんで、ビギナーから経験者まで役立つと思います。
ぜひチェックしてみてください。
『鏑木毅トレイルランニングトレーニングBOOK』鏑木毅・監修
管理人:大阪府生まれ。トレイルランナーズ大阪代表、米国UESCA認定ウルトラランニングコーチ。2012年に起業、日本では数少ないマラソンとトレイルランニングの両面を指導できるランニングコーチ、マラソン作家。指導歴12年で、初心者にもわかりやすい指導と表現で定評がある。
自身も現役のランナーで過去15年間で100大会以上に出場をし、ランニングを通じて日本中・世界中を飛び回るという「夢」を実現し、28か国30地域のレースに出場。
2012年から『はじめてのトレイルラン』教室を開講し、1万人超が体験する人気に。山でのマナーや安全な走り方の啓蒙活動にも注力し、グループで走る楽しさを伝え続けている。2024年10月にAmazon(アマゾン)より電子書籍『極寒!はじめての北極マラソン』を初出版。